一般社団法人 応援カレンダープロジェクト様からのご寄付を受け取りました。
              https://12ehoncalendar.com/index.html

   受領日     2021年3月12日

   寄付内容    金 200 万円

            内訳 避難移住助成金として 150万円
              リボーン福島窓口再建費用として 50万円

   受け取り方法  リボーンゆうちょ口座への送金

東日本大震災による原発事故から 10 年という本年 3 月 12 日に、上記のご寄付を受け 取らせていただきました。

12 人の絵本作家の皆さんが、3.11 福島原発事故による影響から子どもたちを守ろうと思って描いてくださった一枚一枚の絵と、それを求めてくださった全国、そして世界のたくさんの方々、その願いを大きな寄付という形にして、被ばくからいのちを守る活動を支える「応援カレン ダープロジェクト」さん、皆さんの願いの結晶であるご寄付を謹んでお預かりし、今後の活動を継続していけること に心より感謝申し上げます。

また「応援カレンダープロジェクト」さんのご配慮により一部、2 月に「福島沖地震」で被災 したリボーン福島窓口である「イノカフェ」再開への費用とさせていただくことになりました。

コロナ禍にも影響を受け、避難移住へのブレーキが強い中、出会いや長期にわたる相談を可能にする場の再開は喫緊の課題とご判断いただいたことによります。

被ばく防護に対する抑圧のある状況の中で、その不安を語ることができ、学び、気付き、 行動する拠点の必要性が、避難移住支援の中により明確に位置付けられたことに、 あらためて感謝申し上げます。

大きく揺れて店内が倒壊したイノカフェ↓
ビルそのものが被害を受け、使用不可となりました。↓
 再開のめどがたちましたら、HP上でご案内いたします。

311 原発事故より 10 年目に

奇しくも311を前にした2月13日、10年前を思い起こさせる「福島沖地震」が起きました。

その地震での津波や福島第 1 原発の被害はなかったように伝えられましたが、事故原発では核燃料を冷却する水位が下がり続けていました。(東京電力発表)

これは実際に大変なことです。水がなければ核燃料は臨界をおこしてしまうため、10年間、壊れた格納容器の底にある溶け落ちた核燃料に水を流し冷やし続けているのです。

注水量を増やして水位を回復させているとのことですが、回収される汚染水や地下に浸 み込んでいく汚染水はとどまることがありません。

人々に大切なことが伝えられないこと、隠されること、偽りの情報を渡されることが、この 10 年を貫いてきました。

全国へ、福島は「復興」していると伝えられますが、実際は「原子力緊急事態宣言」は解除されていません。

事故原発は危険な状態のまま、いまだデブリの取り出しのめども立っていないのです。

深刻な汚染のある地域まで、避難指示だけが解除され、補償が打ち切られることをもっ て「復興」と呼んでいるのです。

広範囲に汚染された山々の除染はかなわず、年々の再汚染が止められないことや、放 射能の被害は様々で、未来に亘る被害も予測されること、未知な危険性のある「不溶性放射性微粒子」(セシウムボール)が生活環境中に存在 すること、そういった数々の事実が分かっても、それを人々に伝える主体は、個人でしかありませ ん。

逆に世界的な原子力利用の流れの中、放射線の「安全性」の強調を 国をあげ 子ども たちに教育を通じて伝えています。

その中で、これからかもしれない被害が個々人を襲ったとしても、人々は因果関係に思 いを馳せることができす、責任も追及できず、補償もない状況に置かれているのです。

公の機関は、被害や汚染を正しく調べようとせず、あいまいな安全宣言のもと「復興」の 号令をかけ続け、マスコミがそれを拡散しています。

人々の小さな声はかき消され、放射能の話ができず、一人ひとりが孤独な状況に置か れ、不安を胸の底へ沈めなければなりません。

やがて忘却の波間にたくさんの事実が飲みこまれ、次の世代へと伝えることが難しくなって行 く懸念が大きくなっています。

福島ではたくさんの裁判が闘われていますが、10 年を迎え、裁判官までもが公正な判 断ができない現状が明らかになってきました。

私たちはこのような中で、どのように生きればいいのでしょうか。


リボーンは76年前の原爆投下により被爆した方の「放射線から逃げてほしい」という願い により、資金提供を受け誕生しました。 思えば当時の被ばく地では、今の福島以上に酷い隠ぺい、虚偽、分断、放置のなかに 人々は生きておられたことでしょう。

真実を自ら求め、探し、学び、伝えた先達の、心身ともなる遺産を私たちはしっかりと受け 取って来たでしょうか。

否というよりほかに言葉はありません。

大きな原発事故を起こし、日本の国土の約半分に放射性物質が降り注ぎ、世界へと汚 染を拡散してしまった私たちです。

原爆や原子力発電という核の歴史の中で、被ばくにより言葉なく亡くなって行かれた 方々、幼くして被害に遭った子どもたち、未来に生れてくる子どもたち、そして人間以外 のすべてのいのちから、今を生きる人間として、その責任が問われています。

その責任の重さは莫大なものに感じられますが、私たちにあるのは一人分の責任である ことを認識したいと思います。

責任を果たすとは、私自身が本当のことは何かを求め続ける主体となること。

そこから今を見る視点を持って、見えていない部分があることや、自分の都合で目をそら していることに気付くこと。

それによって何が犠牲になっているかを知り、それも合わせて考えることのできる視界を 獲得すること。
本当のことは、主体的な学び・行動へと私たちを導いてくれるのだと思います。

行動とは、具体的な日常の中にある、私の選択という小さなことから始まり、その積み重 ねが私たちに力を与え、自ずからより発展した行動となっていくものと思います。

そのような生き方を共有し、歴史とつながり、現実を受け止める主体となることが、私たち に心身共に生きる力を与えてくれるに違いありません。

リボーンは「リ・ボーン」と「リボン」、再生と結びつなぐことを表す名前です。 その名に導かれて、願いを新たに 11 年目を歩み始めます。


避難移住の相談・助成金の申請については、reborn.himeji*gmail.com (*の所を@にしてください)へお問い合わせ ください。

また避難移住された方で、支援の必要な方がありましたら、同じく上記メールアドレスに ご連絡ください。

このページを見てくださりご賛同いただける方は、リボーンを必要とする方へ届くようにご 案内の協力がお願いできればありがたく存じます。

また常時ご寄付も受け付けております。同じく上記メールアドレスにご連絡ください。

 生き辛さの中に、再生とつながりをもたらす出会いに、心より感謝申し上げます。


 2021 年 3 月 20 日
                        一般社団法人 リボーン代表理事 後藤由美子

*3月20日18時09分、再度宮城県で震度5強の地震がおきました。
地震の被害にあった皆様にはお見舞い申し上げます。また、福島第1事故原発に影響の少ないことを祈ります。
               

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リボーンの活動に賛同くださる方に、寄付をお願い申し上げます。 
ご寄付いただける方は、お名前と連絡先をお知らせください。
reborn.himeji*gmail.com (*の所を@にしてください)

送金先  ゆうちょ銀行 
記号 14380
番号 87617511
一般社団法人リボーン 

他行からの場合
店名 四三八  
店番 438
預金種目 普通預金   口座番号8761751

〜〜「応援カレンダープロジェクト」からの再建費用をいただいて〜〜


 先にお知らせしました様に、リボーン福島窓口「イノカフェ」が2021年2月13日の福島沖地震により閉業し、新たに再建再開しましたのでご報告致します。

「応援カレンダープロジェクト」より、再建費用にと50万円をいただき、新店舗の内装・外装工事費の一部に使わせていただきました。ありがとうございました。

「イノカフェ」から「inocafe 2nd」と店名も新しくしました。移転先は、イノカフェがあった場所からほど近い歩いても5分くらいでしょうか?すぐ近くです。

新店舗は、1階部分に8席(カウンター4席•テーブル2席×2)となっていて、お身体の不自由な方にもお越し頂ける様になりました。

2階部分は窓側カウンター席•ソファー席•テーブル席があり最大席数は20席くらいです。

2階部分は貸切も出来、ミーティングや勉強会、座談会や講演会等も可能です。既に何度か、講演会、座談会、勉強会、交流会等を行いました。

(浴室もありますので、宿泊も可能、寝具準備有)

イノカフェは3階にありましたが、inocafe2ndは路面店ということ今までよりは使い勝手がよくなったように思います。

再建再開が出来ましたのも、「応援カレンダープロジェクト」からの支援があったからだと深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

お近くにいらした際は、お気軽にお立ち寄り頂ければ嬉しいです。


新住所 福島県郡山市朝日3-5-25 村上ビル5 (郡山市保健所北側)

リボーン福島窓口 inocafe 2nd 横田